やわらか

哭声 コクソンのやわらかのレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
3.9
何度か観るタイミングを逸していたので、満を持してシネマート新宿へ。小さな第2スクリーンだったこともあるけど、まだ立ち見が出るほどの人気。
 
当初は、主人公演じるクァク・ドウォンが出演しているという共通点もあって、『アシュラ』みたいな刑事ものドラマかと思ったけど、時間の経過に従って、段々とサスペンス⇒ ゾンビホラー ⇒ オカルトとテイストを変えていく感じ。こういう複数のジャンルを混ぜる、というか、特定ジャンルのお約束に従うことを作品全体に徹底しないのは『お嬢さん』でも感じたところだけど、韓国映画の特徴なのかしら?

國村隼さんはここ数作観た中でも一番輝いてる気がした。中盤追い掛けられてちょっと弱さを見せるところが狡猾。観客を騙すのが上手い。で、最後はそれかいっていう。あと、祈祷師のにーちゃんが『アシュラ』の重く切ない主人公のファン・ジョンミンさんだとは最後まで気付かなかった。全く雰囲気が違うねー。

全体の評価としては『アシュラ』『お嬢さん』と比較すると僅かに弱い感じ。途中の展開がガチャガチャしてるところと、終わった後に「やられたー」って感じの爽快感がなかったからかな。
 
この3作、それぞれ見どころがあって十分以上に満足できる出来。こんなのが同時に出てくる韓国映画スゲーって感じ。この後もいろいろやるみたいだし、また観に行こう。
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