ろく

JOKER 厄病神のろくのレビュー・感想・評価

JOKER 厄病神(1998年製作の映画)
3.5
嬉しいぜ。coolなピカレスクロマンが見れるんだ。正直派手なバイオレンスシーンがあるわけではない。しかしここには(日本映画独特の)郷愁と青臭いロマンがある。特に泣けたのは文芸坐のシーン。文芸坐がつぶれたのを見てショーケンは「ここが潰れるんじゃ世紀末だな」そう言う。その後文芸坐はきれいになったけど僕にとっての文芸坐ってのはこの「汚さ」なんだよ。さらにラストは文芸坐での銃撃戦。映画ファンだけが泣けるシーンだ。ショーケンより渡部篤郎が良かったのも記しておこう。心臓病である渡部はもう持たないとわかっているのか心臓をかばわず生きる。この強さがせつねえんだよ。そして渡部の恋人は高島礼子(あるある!)。シャブ中で殺される。さらに高島を殺した本田博太郎の切れっぷり。昔のヤクザを見ている感じで嬉しい。ラストの音楽はミッシェル・ガン・エレファント。安くて好きだ。
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