ネットの闇をみた。HBO発のドキュメンタリー。
ニュージーランドの記者デイビッドはネタ探しをしていたある日「くすぐりガマン選手権」なる珍妙な動画を見つける。
興味を惹かれ早速主催者のJOMに取材依頼をしたところ、バイセクシャルのデイビッドを罵る言葉と共に、取材は断固拒否の意向を告げられる。
応募条件や動画には明らかな同性愛者要素があるにも関わらず、デイビッドへのバイセクシャルを罵倒するメールは数週間にも及び、過剰な反応を示すJOM。
途中経過をブログで紹介したところ大きな反響があったため、ドキュメンタリーを作成することに決めたデイビッドだが…。
ここから「なぜ？誰が？なんのために？」という疑問を晴らしていくのが、そこらの映画よりよっぽど怖くて面白い。
くすぐりというフェティシズムが作り出したモンスター。
金の力で孤独感を紛らわし社会的抑圧から解き放たれたサイコパスを、ネットの闇から引きずり出すとこはできるのか。
完全に明らかにならない点もあるが、何度も驚きの展開を見せ、作り物ではない恐怖に震える。
この後をネットで検索すると、それがまた呆気なくも奇怪。デイビッド続きも作って！
