フジタジュンコ

DEVILデビル/ラマン・ラーガヴ 2.0 ~神と悪魔~のフジタジュンコのレビュー・感想・評価

3.2
“ラマン・ラーガヴ 2.0”(原題)のとおり、インドの切り裂きジャックと呼ばれるラマン・ラーガヴに憧れる男・ラマンナーが殺人を繰り返す姿を追う一方で、コカイン中毒の警官・ラーガヴァンの転落を描いたハードな作品。ずっと不穏な雰囲気で、劇伴が印象的。映像も荒々しく、異様な集中力を要求される作品で、見ていて苦しい。ラストも重くひたすら救いがないが、8章のタイトル”Soul mate”が出た時はゾクゾクした。

「女神は二度微笑む」でいい演技だったナワーズッディーン・シッディーキーさん主演ということで見たが、狂っているのか正気なのか見ているほうが不安になるサイコパスっぷりは素晴らしかったし、ヤク中のヴィッキー・コウシャルも役どころはただのクズなんだけど、ただただかっこよかった。