すいかのたね

ディストピア パンドラの少女のすいかのたねのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

面白いけど主人公に人としての感情があったのか、何か疑問でした。人としての感情、生き方よりも共生している寄生植物との生き方を優先してる感が…最後決定的に「私も生きてるなら何故人間のために死ななきゃいけないの?」って言っちゃってるし…人間を観察して真似る実験体ってのはそこまで外れてはなかったかなと思ってしまいました。主人公に限らず映画全体が性悪説に基づいて作られていたようなイメージ…原作があるそうなので原作もそうなのかな?

そんな主人公の選ぶラストは人類皆同じ病気になれば仲間外れもいない的な話。というかそこまで考えてはいない気もします…アレ先生達が車の中にいても完璧な空気清浄機でもないとすぐ感染するんでは?食料や水はどうすんの?とかどうしてもツッコミが入る。落としどころがやっぱり人間っぽくはないよなあと思いました…まあ共生してる側からすれば当然の話なのかもしれませんけど。

そもそも第二世代の子供たちは何で学習させられてたんだろ?脳みそをそれなりに大きくしないといけないとか、頭使わないと良いワクチン実験体にならないとかなのかな?そのワリに食料が雑に虫ってオイオイ…。

と文句っぽいことばっかり言ってますが全体的には楽しめました。結構地道な旅でしたし、主人公と皆との交流は中々楽しかったです。ハングリーズも通常は棒立ち省エネモード、その間を縫うように忍び足で抜けていくというのは新鮮でした…音に関するハングリーズの反応がガバガバですが…。

ガバガバといえばハングリーズが基地を襲う理由もよく分からない…動物が食料っつっても地下施設みたいだし、ある程度ドア閉めとけば臭いは防げるんでは?音もそうなのでは?いかんまたツッコミが…けど見てみると中々スリリングで楽しめます!良かったです。
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