RRR

ディストピア パンドラの少女のRRRのレビュー・感想・評価

3.6
・菌に感染し大半の人類は人肉を貪るゾンビ(ハングリーズ)と化した近未来 その中で知能を保ち続ける子供の感染者達を軍の施設に集め、ワクチンの開発が進められていた 
そんな中教師ヘレンと脱走し、初めて外の世界に触れる感染者の少女メラニーだったが…的な内容 

・個人的にとても好きなゾンビものでしたね 母親の妊娠中すでに感染し、その母の腹を食い破って生まれて来る存在の悲しみが美しい映像と共に描かれており心を掴まれましたね
・隔離された施設から抜け出して 初めて直に触れる平凡な家庭の家具や玩具や雑貨達…自分が味わう事のなかった(平凡だけど新鮮な日常)を無邪気に楽しむメラニーの姿にもう涙腺がね…
・自分以外の人間の為に何故自らを差し出さなければならないの?との葛藤に(先生の為に)とそそのかす施設の博士等の狡猾さ… そもそも地球にとってみりゃ人間が絶滅してくれる事がシンプルに(エコ)で、淘汰されるものがあるならその流れに乗ってこそが(自然)な事なんだよな結局 でも生存本能もまた別の(自然)なんだよね…人間の業の深さよ…
・前を向いて歩みを続ける物語の〆にホッとしましたね 
選択としては簡単な事じゃないだろうけど希望はある 意外な良作品でした
RRR

RRR