物語の舞台は、
厳格な規律の英国の寄宿学校。
厳格であるはずのこの学校の中でも、陰湿ないじめや体罰、
教師による生徒の私物化などが行われていた。
その学校の中で問題児だった、マルコム・マクダウェルら3人は校則を破り反抗を続け、教師たちからきつい罰を受ける。
ふとしたことから、
機関銃や手りゅう弾などの武器を発見した彼らは、
学校の500周年記念行事の時に武装隆起する・・・
怒れる学生物の一種ですが、
そこに英国らしいシニカルな視線で切り込んでいるのが特色。
クライマックスの隆起シーンは、
校長が殺されるシーンを含め、
眉をひそめたくなるほどの強烈なつくり方です。
恋愛や同性愛をタブー視する体制側。
反乱分子のマクドウェルらのほうが常識的な人間に思えてくる。
『if』というタイトルですが、現実に銃乱射事件や無差別殺人が頻発する現代においては、もはや『もしも』ではないことを感じる。
それにしても、
新人マルコム・マクダウェルは光っていましたね。
本作の演技を見て、スタンリー・キューブリックが、
『時計じかけのオレンジ』の主役に彼を抜擢したのは有名な話。