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ドゥ・オーバー:もしも生まれ変わったらのchunkymonkeyのレビュー・感想・評価

3.0
俺の人生ウンザリだよーとぼやいていた冴えない男が、自身の死を偽造し死んだ他人としてやり直すことになる。っていう設定はドラマMAD MEN の主人公ドン・ドレイパーとほぼ同じですが、同作とは似ても似つかないおバカ系アクションコメディです。前半は新しいキラキラ人生ウェ~イって感じで、後半は謎解きみたいにあちこち行きながら手がかりを探していく、映画ハングオーバー!によく似てますね。が、この映画がうまいのは十分下品なハングオーバーよりもさらにお下品を終始貫いているにも関わらず、観終わったあとすごく心温まりかつ爽やかな気分になるところです。

前半のウェ~イな部分は、Florida Georgia Line の音楽に載せてフロリダのノリノリなクルージングから始まって最高。っていうか主人公、週末のクルージングだけのつもりだったのにどんだけ大量に着替え持って来てるんだか。そしてプエルトリコの豪邸わーいでプールでプカプカしてたらえらい目にあっていきます。後半の謎解き部分は登場人物みんな裏がありまくりで、予想通りなものも意外なものも色々混じってますが、ぐちゃぐちゃにならずキレイにまとまってることのほうがむしろびっくり。いろんな職種が出てくるものの、結局銀行員が一番最強でFBIより全然使える気がする。

そんなにギャグは冴えていなくてめちゃくちゃ笑える感じではない。でも、全く盛大にくだらないなぁとぼやきながらお菓子ポリポリのんびーり観てたら、最後にあら不思議でいい気分になって普通に観てよかったやん、な映画でした!
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