つちのこリータ

1944 独ソ・エストニア戦線のつちのこリータのレビュー・感想・評価

1944 独ソ・エストニア戦線(2015年製作の映画)
4.0
碌でも無い大国同士の諍いに巻き込まれた小国の悲劇の話でした。

主人公が途中から変わるの斬新。

戦闘シーンが半端なくてCGとかあまり使って無さそうな印象。

塹壕の上を爆走するT34がリアルです。

双子の兄弟が塹壕で狙撃されるシーンはあまりにあっけなくて、実際の戦闘も同じ感じなのかと絶望しました。

あの時代のソ連とナチスドイツに挟まれたヨーロッパ諸国はどっちを選んでもろくな未来に繋がらない選択肢しかなくて、本当に悲惨だと思う。

日本も中国、ロシアに囲まれて、もし地続きだったら地獄だったろうな…

"人間が歴史から学ぶ事は歴史から何も学んでいないという事だ"と言ったのは哲学者のヘーゲルさんだったと思いますが、人間が本質的に変わる日はくるのでしょうか…