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パンデミック・フライトのkuuのレビュー・感想・評価

パンデミック・フライト(2015年製作の映画)
1.5
『パンデミック・フライト』
原題 The Carrier
製作年 2015年。上映時間 90分。
機内という密閉空間を感染の恐怖が襲い、生き残りを賭けた乗員乗客の争いが発生、更にジャンボ墜落の危機が。
ソリッド・シチュエーション・スリラーの面白さに不滅の人気を誇る航空パニックのスリルが加わった緊迫のエンターテインメント。

街を疾走する一台の車、中には母親と子供。
ふたりは正体不明の感染パニックに陥ったイギリスを脱出する為、空港に向かっていた。
しかし、二人を待つはずの飛行機は、二人を残して飛び立ってしまう。
一方、その機内では乗務員が乗客の感染チェックをはじめていた。
乗客の中から感染者が発見され、彼らを感染のない国に運ぶか否か、意見の対立が生まれる。
彼らを他国に運べば感染は拡大、人類の存続も危うい。しかし、感染者自身は当然、他国での治療に生き残りを賭けている。
やがて両者の対立は墜落の危機へとつながっていく。大切なのは、乗客の命か、それとも人類の存続か?!

クールなポスターや表紙、期待させる予告編、嗚呼、興味をそそる前提、ホンでもって~の、このジャンルの映画に対する熱望(チョイオーバーかな)から今作品を観ることにしました。、
今作品が低予算であったことは、個人的な経験上、あまり良い兆候ではなかった。
悲しいことに、今作品は最近見た別の作品に見られる長所と欠点がまったく同じようにこの作品にも見られるため、そのポテンシャルを考えると信じられないほど失望させられた。
今作品は弱々しく、大きな欠点が多く、そのポテンシャルを残念ながら十分に発揮できていない。  
でもまぁエエ点を書くなら、演技の一部は、与えられたものを考えればまあまあやった。
また、プロダクション・バリューは雰囲気があり、安っぽく見えなかった。
加えて、それなりに期待できる出だしで、興味をそそるし、不気味さもあるねんなぁこれが。
そして、否定的な点を挙げるとすれば、ストーリーが引き延ばされすぎているように感じられ、特に最後の3分の1では曖昧で説明不足の部分もある。
登場人物はみな大雑把で、愛着を抱かせるにはほど遠い。
彼らの煩わしく非論理的な決断や行動にはイライラさせられた。
化学反応にも個性やパンチがないし、勿論フックもアッパーもない。
そのため、淡々として忘れやすく、心がこもっていない気がした(製作者さんたちすいません🙇)。
まだまだ書きますがお許しを🙇。
音質は明らかに安っぽく(盛り上がりや人々のリアクションが大きすぎる)、演技のいくつかは自信がなさそうやった。
エフェクトも粗い粗いこと。
ダイアローグは陳腐でとりとめもなく、ペースと映画には締まりがないし、衝撃的と思われる場面の多くが意外性に欠け、味気なく、雰囲気もどんよりしている。
スリルは、堅苦しさと過剰な馴染みやすさのおかげで皆無であり、過剰な演技と静的な演出になりがちなドラマに全く感情移入できなかった。
今作品の多くは、プロットの要素が未発達で、登場人物の動機がしばしば無意味で混乱させる。
すべてが想像力に欠け、怖いというより奇妙で、恐怖感をまったく表現できていない。
スリラー要素もスリルに欠け、予測しやすいし、ドラマも過剰。
勢いも悪く、奇妙なものが多い。
演出は無味乾燥で、心がこもっていない感じがした。
でもまぁ映画を途中でドロップアウトしなかったんは全体的に弱いが、救いがないわけではないしやろな。
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