エアール

サマー・インフェルノのエアールのレビュー・感想・評価

サマー・インフェルノ(2015年製作の映画)
3.5
終わりは絶望の始まりかも。。
いったい全体なにがどうなってしまったというのか、、、

突然の体調不良と吐血、
強烈な幻覚と理性喪失による凶暴化、
そして…トドメには
都合の悪いことはぜ〜んぶ綺麗に忘れてしまう、
おっかな記憶障害、と。。


子どもたちを迎えいれるサマーキャンプの開催を控え
アメリカ人キャンプ指導員として雇われたウィル、ミシェル、クリスティ。
スペイン北部の山奥にあるキャンプ場を訪れ
現地人の青年指導員、アントニオと一緒に
今後の段取り確認や準備、トレーニングを行う。


いよいよ
子どもたちがやって来る日の前日になり
仕事を終え夜も更けてきた頃、
”その時”は突如としてやって来る…
突然アントニオが奇声を発し、
血走った目をして勢い良くウィルに襲いかかってきた。

正当防衛から
なんとかアントニオを倒すウィル。
悲鳴を聞きつけたクリスティがその場へやって来て
アントニオの死体を目の当たりにしパニックへ。
そのままドタバタ逃亡劇が始まるのだが、
そうこうしているうちにお次はミシェルの様子がおかしくなり…


つい5分前まで
何事もなくコミュニケーションが取れていた相手が
言葉が通じない”おっかない化け物”へと豹変してしてしまうというこの恐怖。
自然に囲まれた癒しのキャンプ場のはずが
一転血みどろのサバイバルステージへと変わってしまいます。

キャンプ場の近くに住みつくヤク中連中、
飼育動物たちの異変、
壊れたままの井戸水、
謎の綿毛と怪しげなキノコ、
逃げ惑う最中、原因の究明と生き延びる上の取捨選択を問われることになるウィルたちですが…


オモシロポイントとしては
”狩る側”か、”狩られる側”か、
スイッチのオンオフのように
本編の進行によって
立場やシチュエーションがガラリと切り変わって進んでいくあたりですかね。
時に逃げて、時に闘い、
ひとつのミスが命取りになる極限状態下で
なんとか原因を探り出し生き延びようとする姿は
ホラーなんですけどやはり見入っちゃう、笑

もとは
ジョスリン・ドナヒュー見たさの鑑賞目的でしたけど
シナリオが予想以上に楽しめたので
個人的には満足でした!!
エアール

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