ナラタージュのりりいのネタバレレビュー・内容・結末

行定監督の描き方がとても良かった。最初は物語の進み方が焦ったくて、もやもやしたのだけど、結末がすごく綺麗だった。松潤演じる葉山先生からもらった懐中時計のシーンから始まる冒頭、結末に見るとすごくきれいな話。「この懐中時計は先生が回した分を最後に止まったまま」という台詞が、先生との思い出を記憶の中に大切に留めたい主人公の女性の想い、が本当に素敵だなと思った。両想いでも実らない恋で、だけどお互い仕方なく受け入れて想い合うということもあるのだなって、全体の流れがじんわり優しくて良かったな。