skm818

僕のワンダフル・ライフのskm818のネタバレレビュー・内容・結末

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

何度生まれ変わっても元の飼い主を探そうとする犬の話かと思っていたらなんかチゴタ。
はじめの1時間ほどは最初の飼い主との話。ベイリーは子犬のときにまだ子どもだった飼い主と出会って、一緒に暮らし、ほぼ天寿をまっとうする。飼い主イーサンの前半生はそれなりに波乱万丈なんだけど、最後を見届けることなくベイリーは死ぬ。次はメスのシェパードに生まれ変わって、警察犬としてパートナーのカルロスと暮らし、任務中に容疑者に撃たれて死ぬ。次は雄のコーギーですかね、耳がでかくて白と茶色で足が短い小型犬。アフリカ系女性のマヤの飼い犬になり、彼女の大学時代から結婚生活まで付き合い、老衰で死ぬ。シェパードの時とコーギーの時は、別にイーサン探してない。それぞれの場所でそれぞれの犬生をまっとうしてるだけ。
最後が犬種はなんだっけか、けっこー大きい犬で、これが捨て犬里親探しの会から貧乏白人カップルの女に貰われ、庭につながれたまま放置という仕打ちを受ける。イーサンとマヤの住まいはきちんとしていたけど、この女の住まいときたら。庭にガラクタが積んであってそれが日々増えていく、同居の男は暴力的な感じっていう、もー明らかに貧困層あるある。責任持てないのに、かーわいーだけで犬貰ってきて、飽きたら放置。でも所有権だけは主張するみたいなさあ。
で、ある日、とうとう捨てられるんだけど、それがたまたま昔イーサンと一緒に来たことのあるイーサンのママの実家の近くだった。それで元ベイリーはイーサンに会おうとして農場に向かうっていうな。母をたずねて三千里みたいに行方知れずの飼い主を探すんじゃないんだよな。イーサンはずっと元の場所にいる。イーサンの恋人だったハンナも娘が近所に住んでいて、たまたま戻っていたところ云々。話がうまくいきすぎ笑。
目の前にいる犬をイーサンがベイリーだって気づくのもなあ。どんだけご都合主義なのよと思うが、さすが犬映画の巨匠ハルストレム監督、適度に泣かせる内容ですわ。おいらはカルロスが好きかな。
それにしてもよくわからんのは、あの家に花火を投げ込んだバカ。以前からイーサンに絡んでいたが、お前いったい何がしたいのと思う。
skm818

skm818