ベビーパウダー山崎

薔薇の眠りのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

薔薇の眠り(2000年製作の映画)
2.5
南仏プロバンスで子どもたちに囲まれて過ごすデミ・ムーアとNYでキャリア・ウーマンとして生きるデミ・ムーア。南仏の暖かさもNYの厳しさも現実のようで、眠ると見る夢は子持ちのデミ・ムーア?孤独のデミ・ムーア?。デミ・ムーアに寄り添う男が南仏がステラン・スカルスガルドでNYがウィリアム・フィクナー。どちらも信用できない立ち位置の役者(ふたりとも好きですが)で笑ってしまった。日本でリメイクするならその二人は佐藤慶と渡辺文雄。地獄の二者選択。
苦悩も弱く交互に前に進んでいくだけの退屈な律儀さで、結局どちらのデミ・ムーアの人生が真実なのかなどどーでもよくなるが一応オチ(ネタバラシ)は用意されている。ガラス窓(鏡)に映る二面性は映画的というか、「私のなかのもうひとりの私」を現したいときにこれしかないのかってぐらい鉄板な手法。