ゆっきー

ダスト 塵のゆっきーのレビュー・感想・評価

ダスト 塵(2007年製作の映画)
4.0
フィルムに収めることができる最小物質である塵をテーマにしたドキュ。ワイズマンあたりとは違って、インタビュー、ナレーションを使った所謂一般的な手法のドキュだが、傑作。

塵を排除する人(掃除婦、主婦、美術館員)、塵がどこから来るのか研究する人、アートに使う人、人体への影響を研究する人、など様々な人が出てくるが、画面がどれも整然としている。それこそ、塵ひとつないキューブリックのような理系的な画面で、それが気持ちが良かった。

ナレーションの声質も素晴らしい。ストローブ=ユイレ『オトン』の主人公を思い出す、低くて、同時に何人かが喋っているような和音な声。 ストローブに影響を受けたビトムスキーが意図したものなのか?
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