【ブラック企業とブラック役所が日本には少なからずある】
ブラック企業に勤める若者・青山(工藤阿須加)。仕事に疲れ果てた彼は或る日、駅のホームに入ってくる電車に身を投げようとしたところを同年配の青年・山本(福士蒼汰)に救われる。山本は小学校時代の同級生と自称していたので、ふたりは何となく付き合うようになり、やがて青山はブラック企業をやめようと決心する。
・・・というような筋書きで、青山がブラック企業でいたぶられる様子の描写は悪くない。
ただ、彼は両親との関係にも問題があるという設定なのだが、ここの描写が薄っぺらくて減点なのに加え、後半の展開がイマイチでリアリティがないので、さらに減点せざるを得ない。
ブラック企業自体は、今の日本に多くあると思うので(中小企業だけじゃなくてね。役所も含めて)、優れた脚本家と監督を用意すれば、それなりの映画になったと思うんだけどね。