《心が晴れる作品》
【最悪の職場】
主人公が務めるブラック企業、上司役の吉田鋼太郎の＂激演＂も相まってだいぶ誇張されてるようにも思うが、実際のブラック企業はこれを誇張だと言わせない現状なのかもしれない。あんなとこいたら頭おかしくなる。
【悩める人】
似たような境遇にいる人にとっては、背中を押し癒してくれるような作品だと思う。ブラック企業に限らず、悩みを抱える人にとって共感するシーンがあったり。人生は何のためにあるのかとか、縛り付けてるのは自分自身かもしれないとか、を考えさせてくれる。当人だけではなく、周りがどうアプローチすればいいのかも一つの例として示してくれてる気がする。
【勇気】
人生を終わらせる事は勇気がいるけど、いざその選択に至った時は勇気すら要らなくなる。と同様に、人生をリセットする事も勇気がいるが、バカなフリしてやってしまえば心が楽になる。っていう展開が響いた。「どう思われてもいい」って言うマインド、大切。
【その他】
特に好きだったのが、主人公の部屋。仕事がああだったら、部屋も絶対ああなる。
【総括】
若干のミステリー色/ファンタジー色もある作品。なのでフィクション性を感じるという点では、扱うテーマを考えると少し複雑にも思ったが、題材自体はとても良い。最後には心が晴れる。悩みを抱える人に希望を与えてくれるような作品だった。
「ちょっとトイレいってくる」
みたいなタイトルが秀逸。
それで良いと思う。結婚相手だって＂最初の人＂じゃない方が多いんだから。
