なんとも舞台的な映画だと思った
台詞のスピードや掛け合いの間の取り方が
とてもゆっくりしっかり抑揚を付けられ
ひとりが話す時は他の人物と背景は空気と化し
音もカメラもその一点のみに絞られる
なおかつストーリーは奥行きなく平面上を一直線に進みゴールへ
冒頭の問題提起からフィナーレまで
しっかりと一つの"舞台"として作り上げられている気がした
「本当の社畜ならこんなことありえない」
と思うようなツッコミどころはたくさんあるし、
クライマックスの行動シーンでも
工藤阿須加くん、ちょっと勢いに欠けたか
いまいち、主人公に感情移入して心から「良かったね」と感動することができず中途半端で
「ここ笑えるけど、笑っていいの？？」となるような惜しさがあった
ありがちな非現実的ファンタジーでなくてほっとした気持ちと
福士くんは流石なかなかやるなぁ…と思ったし
工藤くんも、だんだん柔らかい表情が上手になってきてて嬉しかった。
そして何よりいっっちばんキレッキレだった
吉田鋼太郎さんの素晴らしいステージパフォーマンスに大拍手。
もう吉田さん一人勝ち。インパクトがそこにしかなくなってしまうぐらいに、
オイシイとこ全部持ってっちゃってた。
あれ、アドリブかなりあるんじゃないか………
