いけかず

エルネストのいけかずのレビュー・感想・評価

エルネスト(2017年製作の映画)
3.2
試写会にて鑑賞。
(鑑賞後のレビューが必須という事で真面目にレビューします笑)


キューバ革命に始まり、キューバ危機となんだかんだ歴史的にもいろいろ起きた島国キューバが舞台。本編は医学留学生としてキューバにやってきたもう1人のチェ・ゲバラこと、フレディ・前村・ウルタード(役:オダギリジョー)が生き抜いた激動の時代を半史実的に描いています。

ここ最近派手な戦争映画ばかり観ていた自分にとっては正直なところ物足りなさも感じましたが、チェ・ゲバラの言葉の一つ一つには重みを感じ(てかゲバラ本人じゃね?ってぐらい顔まんまでした)、それに憧れるだけでなく自らゲバラになる事を夢見るフレディの無骨でハードボイルドな生き様には尊敬の念を抱きました。
(フレディは日系人二世との設定ですが本人はほとんど日本との関わりはなく、あまり感情移入はできず、すごい日系キューバ人としてほぼ客観的に観てました。)

そして何よりも、全編流暢なスペイン語で演じ切ったオダギリジョーさんの役者魂には感服! 仮面ライダークウガの頃とはもはや別人です。

(また、試写会冒頭での渡部陽一さんのトークがめちゃくちゃ真剣かつ的確でびっくりしました。戦場カメラマン視点の戦争映画の見え方はいったいどんなものだろう…)
いけかず

いけかず