チェ・ゲバラと共にボリビアで戦った日系人を主人公に、日本人の視点で描くキューバ革命のその後。その視点は興味深く、冒頭でのチェの広島訪問シーンはグッと来ました。
ですが、「もう一人のゲバラ」とサブタイトルを付けるくらいなら、いかにフレディ・マエムラとチェ・ゲバラが共鳴するかをドラマとして描かないと。
ボリビア戦線に挑むチェの晩年期、もっと描くべきポイントがあって、その思想にさらにフレディを絡めてくれると深みが出たのに…。(まぁそのあたりは『チェ 39歳 別れの手紙』を観ればいいんだけど。フレディも一瞬出てるみたいですね。)
丁寧には作られてるけど、歴史番組の再現VTRみたいな妙に明るい質感の映像もちょっとなぁ……。
あと、オダギリジョーの全編スペイン語、半年間の特訓は感じられるけど決してうまくはないと思いますよ。スペイン語検定4級レベルの僕だって、あのくらいのナレーションは出来るはず(笑)