冒頭のチェ・ゲバラが広島の原爆資料館を訪れるシーンが一番印象的。自分が行きたい場所に行くと言い放ち、広島を選んだゲバラに拍手を送りたくなりました。
物語はそのゲバラではなく、ボリビア出身の医学生フレディ前村を中心に描かれます。ハバナの大学で勉学に励んでいた彼は、故郷ボリビアの苦境を知って戦線に参加します。
有名な史実を元にした骨太な作品ですが、彼がゲバラに師事して戦線に行ったり、友達の彼女に想いを寄せる気持ちが今ひとつ胸に迫って来ないのが残念でした。フレディとゲバラ２人の関わりの描き方が弱くて、最後までこちらの気持ちも盛り上がりませんでした。
主演のオダギリジョーは全編スペイン語で、幼い頃からキューバで育ったフレディを熱演。ネイティヴの感想はわからないけど、私には流暢なスペイン語に聞こえました。絞った体もいつもの彼の面影をなくしてフレディになりきってましたね。
余談ですが…ギリギリに入場してきた隣の男性、トークショーの間大きなポップコーンの箱🍿を抱えてずっとボリボリバクバク。気になって仕方ありませんでした。しかも本編ではうたた寝…映画に集中出来ず興醒めでした😞
