Eyesworth

アウトサイダー コレクターズ・エディション/アウトサイダー ディレクターズ・カット版のEyesworthのレビュー・感想・評価

4.5
【黄金は永遠に移ろわない】

フランシス・フォード・コッポラ監督の青春アウトロー映画。

〈あらすじ〉
上級階級のソッシュと下級階級のグリースの二大勢力が抗争を繰り広げるオクラホマの町を舞台に、さまよえる若者たちの姿を切なく映し出す。ふたりの兄や友人と共に行った映画館で、チェリーという美少女に出会った14歳のポニーボーイ。チェリーの美しさに惹かれるポニーボーイだが、彼女は対立する上ソッシュのリーダー、ボブの彼女だった。

〈所感〉
若さ、野望、活気が溢れてるなぁ。これはこれでありだが、ゴッドファーザーと比較してしまうとすごく見劣りする。全く違うものを志向していることはわかるが。私がヤンキー嫌いなだけか。80年代青春映画ブームの代表作ということでブラットパックのスター達が多く出演しているのだが、トム・クルーズには最後まで全く気付かなかった。やがて彼が頭一つ抜けるとは想像もつかない。ってか皆イケメンすぎる。昔のアメリカのヤンキーってかっこいいなぁ。それに比べて日本のヤンキーって今も昔もなぜあんなにダサいのか。いや、どっちもどっちだった。ギリギリでいつも生きていきたい若者たちは行動に境界線を引くことが難しくなっている。自制心のストッパーを外すことの代償を払わされる日々。現実はクソ。未来もクソ。やはりヤンキーなんてロクなものじゃない。そういえばドライブインシアターってこの頃からあったんだ。あれ我々からしたら最高よね。フロストの詩がすごい印象的だったよ。君の黄金の輝きをいつまでも保つこと。暁の空に映ゆる友の顔。

“自然の最初の芽吹きは金、
最もとどめ難きその色合い。
萌え出づる若葉は花、
なれどそれもわずか一刻。
やがて葉は葉へと戻り、
エデンは悲しみに沈み、
暁は昼へとうつろう。
輝きは永遠には続かず。“
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