kazu1961

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺんのkazu1961のレビュー・感想・評価

4.0
🔸Film Diary————————————————-
▪️本年鑑賞数 :2021-492
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 ※※※/1001

🖋セピアカラーとペールトーンのパステルカラー、とにかくシンプルな作画なのにとても美しい映像に惹きつけられます。そして実写でも十分耐えうるような北極圏での過酷なサバイバルなシーンの描写と人間の内面の抉り出し(食糧が尽きてきた時の人間の振る舞い。。。)、敢えてこれらをアニメーションで表現するその世界観の素晴らしさ、ストーリーテリングの素晴らしさも含めてとても完成度が高い大人のシュールなアニメーション作品です!!

🖋ほんとシンプルな作画に込められた圧倒的な表現力、人間の繊細些細な心理を見事に表現しているのには感服。グイグイと見るものをこの世界へと没入させていく力は素晴らしく、主人公のサーシャと共にサバイバルしてるような錯覚に陥るほどの感情移入ができる作品。評価が高いのが頷けますね!!

🖋本作、アヌシー国際映画祭・観客賞、TAAFグランプリ受賞の作品、昭和初期の日本アニメに通ずるシンプルな画風の持つ大胆な表現力が魅力の本作は、最近立て続けに見た海外のアニメーション作品の中でも素晴らしい作品の一つだと思います。監督はレミ・シャイエ。ボイスキャストをクリスタ・テレのほか、フェオドール・アトキン、トマ・サンゴルらが務めています。かの高畑勲監督が称賛した傑作なんですね!!

😌物語は。。。(参考:Yahoo movies より)
19世紀のロシア。14歳の貴族の娘サーシャは、北極航路の探検から帰らない祖父を案じていた。そんな中、サーシャの父は娘が皇帝のおいっ子に気に入られるようにと画策するが、サーシャは自ら祖父を捜し、真実を突き止めることを決意する。港の食堂で働き、その頑張りを認められて船に乗り込んだサーシャは、多くの試練を経験しながら北極を目指す。

🔸Database————————————————-
🎥邦題 :『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』
原題(英題):『Tout en haut du monde』
🎥製作国 :フランス・デンマーク
🎥初公開 :2016
日本公開 :2019/09/06
🎥上映時間 :81分
🎥受賞 :※※※
🎥監督(製作):レミ・シャイエ
脚本 :クレール・パオレッティ、パトリシア・ヴァレイクス、ファブリス・ドゥ・コスティル
原作 :※※※
撮影 :※※※
音楽 :ジョナタン・モラリ
出演(声優):クリスタ・テレ、フェオドール・アトキン

🔸Overview (映画. comより)———————
行方不明の祖父を捜すため北極点を目指す旅に出た少女の冒険を描いたフランス・デンマーク合作による長編アニメーション。19世紀ロシア、サンクトペテルブルグで暮らす14歳の貴族の子女サーシャ。大好きな祖父は1年前に北極航路の探検に出たきり行方不明となり、捜索船は出たものの、いまだに見つからずにいた。祖父と家族の名誉は失われ、祖父の名を冠する予定だった科学アカデミーの図書館も開館が危ぶまれている。そんな状況の中でローマ大使の道を模索するロシア高官の父は、社交界デビューをするサーシャが皇帝の甥であるトムスキー王子に気に入られるしかないと考えていた。しかし、社交界デビューの日、サーシャは祖父の部屋で航路のメモを発見し、それをもとに祖父の再捜索を王子に懇願したことで、不興を買ってしまう。父からも叱責を受けたサーシャは、自ら祖父の居場所を突き止めることを決意。数々の困難を乗り越えてようやく北方行きの船に乗り込み、“地球のてっぺん”を目指すが……。アヌシー国際アニメーション映画祭で観客賞、TAAF(東京アニメアワードフェスティバル)2016でグランプリを受賞。
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