オバン

ドリームのオバンのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
4.2
1961年バージニア州ハンプトン。
NASAの歴史、ひいてはアメリカの歴史、ひいては世界の歴史を変えたと言っても過言ではない3人の女性のお話。

NASAという、アメリカの英知が集結しているであろう場所でも平然と存在する人種差別。
トイレが“白人用”と“非白人用”に分けられ、その人種の区別は学校や図書館、ウォーターサーバーに至るまで存在する。
序盤からの人種差別のオンパレードにムシズが走る。

どんなに能力があり優秀であろうが、黒人だからという理由だけで虐げられる彼女たち。
上司たちは口を開けば、前例がない。
黒人に出来るの?と見下してくる。
そんな人種の壁を、自分たちの頭脳、能力、技術でぶち壊していく様に感動。

彼女たち3人の活躍もさることながら、キャサリンの上司のハリソンがまた良い。
厳しいけども、人種関係なく能力を認め、功績を称える。
彼がいなければまた、有人宇宙飛行は成功していないだろう。


「これでいい。もう“非白人用”も、“白人用”もない、ただのトイレだ。NASAでは小便の色は同じだ。」名言。
オバン

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