MayumiM

ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐のMayumiMのレビュー・感想・評価

2.3
年若き飛行士である北見を主人公に置き"飛龍"を舞台にした真珠湾攻撃からミッドウェイ海戦までを描いた一作。
勇ましいBGMを随所に使用した構成は凄くかっこいいんだけど、バストアップばかりの画が多用されたコトで俯瞰的な視点を欠いた印象が強かった。公開年的にも自虐史感が滲む内容となっていて、戦争の悲惨な面を表現してはいるものの、ヤッパリ顔ばっかり状態で説得力は望めない。
海底に沈んだ艦橋で山口中将と加来艦長の会話が描写される辺り、ちょっとイメージに走り過ぎてビミョーにファンタジーな後味を残してしまってたかも。

ともあれ、結婚式の直前に帰還命令が下ったり、大本営発表とは異なる事実を知っている隊員が転属という名の左遷を命ぜられるエンディングなどは特筆モノ。
だからこそ、漫画みたいなノリが残念で堪らない。
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