ダーク魔カスコス

スタンドオフのダーク魔カスコスのネタバレレビュー・内容・結末

スタンドオフ(2016年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

📷スタンドオフ📸
〜よかったね父ちゃん!〜

ミストで散々な目にあったトーマス・ジェーンが、ジョン・ウィックの世界で何かあってホームレスのドンになり損ねた世界線のモーフィアス・フィッシュバーンから、赤いワンピースにカメラにメガネのどんくさいロリっ子を守るため、せっまい家の中でドンパチせずに睨み合います。

期待しなければ面白いシリーズ👍

⚠️以下ネタバレです⚠️
※映画ミストの壮絶なネタバレを含みます

とても規模の小さい映画でしたが、なかなか楽しかったです。渋い顔した枯れたおっさんたちがバードちゃんを取り合って睨み合うってのがなかなかツボでした。

これで女の子が可愛げのかけらもないブッサイクなガキなら台無しですが、そんなことはないので主人公には頑張って彼女を守って欲しくなります。
ジェイソン・ステイサムの映画でブサイクな子供を守る話があって「台無しだなあ」と思ったことがあります。ルックスは命より重い!マチルダがブタみたいな顔してたらレオンだってドアを開けなかったでしょう😀万が一開けるような奇跡が起きても寝てる間に撃ち殺していたり、ロシアンルーレットを放置したりするでしょう。

最後、バードはもちろん主人公も生きていて本当によかった!まるでミストのお父さんが救われたように感じました。だって息子を失ってくたびれてるおっさんってミストのまんまですもん。今度は守れてよかったね、っていう気分になりました。

他に良かったところ

🎬オッサンどもが渋い!
機関車トーマスもモーフィアス・魚バーンも渋すぎます。私はランボーのようなくたびれた渋いおっさんが頑張る話が大好きなので、そんな2人が延々と演技合戦する本作の構成は最高です。若いイケメンは大嫌いなのでスラッシャーで皆殺しにされるのが大好きです。しかも彼らは速攻で負傷するのでよけいにくたびれます。どちらも応援したくなる!

🎬展開の工夫が面白い
速攻で負傷して狭い家の中で立て篭もるので、序盤から物語を動かすのがかなり難しい状況になります。にも関わらず、ガラス撒いたり、役立たず警官が来たり、拷問したり、窓から出たり、窓から入ったり、奥さんがノコノコ来たりするので、思ったより展開して飽きさせません。

🎬最期は撃たない
結局ショットガンに弾は入っていなかったのが超面白かったです。主人公はあらゆる意味でバードを守り切ったのです。しかしそれ以上にモーフィアスがバードを撃たなかったのが痺れました。彼はただの怪物ではないってことですね。ほぼ無意味に殺された警官はかわいそうですが、警戒を怠ったのが悪い、自業自得として脳内処理します。

ふつうの映画なら階段でドンパチ始めて5分で決着でしょうね(爆)