ハレ

君の名前で僕を呼んでのハレのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
5.0
何度もくりかえし観ている。
心に残る場面はたくさんある。中でも一番沁みるのはオリヴァーを見送った後、駅のベンチにひとり座るエリオの姿。さみしさと悲しみに覆われた空っぽの心に、遠くから聞こえる山鳩のホホーホホーという鳴き声が響く。
自分の過去の体験と重なるから、何度観てもこの演出、この場面が心に痛い。他の場面より印象は薄いかもしれないけど、、

それにしても、ティモシー・シャラメの微妙な表情の演技には心を奪われる。
適材適所ならぬ適齢適役だったね。とても楽しみな俳優。

この映画、美しく悲しいゲイの恋愛物語、だけでは終わらない深く重いメッセージが潜んでいる。映画評論家"阿刀田ゼルダさん”の解説を読むと多くのメッセージに気づき唸ってしまう。だからぜひ解説を読んで、そしてもう一度映画を観てほしいと思う。本当に深いから。

アンドレ・アシマンの原作もとてもいい。
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