【1990年代にすでにフォースの覚醒の構想はあった?】
伝説とはいささか大袈裟かもしれませんが、スター・ウォーズに関する数々の逸話を見て、聞いて、学ぶことができます。
例えば、ハンソロの役者選びで悩んでいたジョージ・ルーカスが現場で大工をしていたハリソンフォードに目をつけハン=ソロとして大抜擢したのは有名な話ですし、それとは反対にチューバッカ役のピーター・メイヒューなんか衣装を着て20分で合格なんていうのも面白いエピソードですね。
それ以外にもC-3PO役のアンソニー・ダニエルズやR2-D2役のケニー・ベイカーの苦労話、キャリー・フィッシャー本人もあのレイアのダサい髪型に不満だったなどというインタビューも聞けます。
あとはジョージ・ルーカスの生い立ちやバックグラウンドを追いながらいかにしてスター・ウォーズが生まれたかなんていう部分も興味深いです。
ストーリーを自分自身に重ねていたり、そもそもスカイウォーカーというのはジョージ・ルーカス本人のダウニー高校時代のアダ名だったという具合に紹介されています。
それと同時に人間性が分かるエピソードも語られています。せっかくの公開日を忘れるかわいい一面を持ちながら、「アクション」と「カット」のみしか言葉を発しなくて俳優陣が困ったり、それでいて完璧主義者で管理大好き人間故、自分の帝国の全権を握りたがるなどとも言われていました。
まあ監督というよりは芸術家気質なためしょうがないかもしれませんね。
そういう話題も楽しかったのですが、やはりチャイニーズシアターにできた長蛇の列が写し出される当時の映像を観たり、公開を待ちきれずにスター・ウォーズツアーを組んで団体で映画館に押し寄せる日本人観光客であったり、公開3ヶ月前なのにコスプレして盛り上がる日本を見ると、たしかに歴史的にここまで話題になった映画を自分は知りません。
映画界に大旋風を巻き起こしただけでは留まらず、宗教的且つ文化的に社会現象になった唯一の作品として考えるとたしかにスター・ウォーズはもはや人類の"神話"なのかもしれないという気持ちになってきます。
最後になりますが、普通のドキュメンタリーとして観ていたところ、途中でマーク・ハミルのスーパー衝撃的なコメントが目に留まりました。
それはなんと、「2011年にオビ=ワンのような次世代に聖剣を渡す役を打診された」と言うのです。
2015年と2011年では4年のスパンがありますが、誤差として解釈すれば内容的にもこれは『フォースの覚醒』を指しているのではないでしょうか?
映像自体が何年のものかは特定できませんが、少なくともこのVHSが発売された1999年にはその構想を描いてたとなると驚きを隠せません。