伝説が、再び始まる... 旧三部作完結から10余年、最新のCG技術によって新たなるサーガが作り上げられる。
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のメイキングでは、ジョージ・ルーカス本人が22年ぶりに完全に指揮をとり物語の細部までを創造する姿が映し出される。
97年にはオリジナルの映像に最新のCGと追加ショットを融合した『スター・ウォーズ 』特別編が劇場公開され、新たなファン層を獲得すると共に興行的な成功を収めた。
そこから3年の歳月をかけて製作が着実に進行し(チュニジアの砂漠でのセット倒壊はあったものの)、満を辞して公開されたスター・ウォーズの新作。
期待と裏腹にリアルタイムで一作目を鑑賞したファンからは、全てがCGに感じられた革新的な映像に拒否反応が示され、批評家にも厳しい判定が下されることに...
しかし、実際の所、製作背景においては、旧三部作以上にミニチュア撮影が用いられており、両者が絶妙に組み合わされていることが分かる(Disney +で配信のドキュメンタリー「マンダロリアン ギャラリー」でも当時のスタッフが言及)。
盟友スピルバーグに壮大なヴィジョンを語るルーカスや、撮影現場ではしゃぐユアン・マクレガーの姿など、90年代後半の熱狂ムードを伺えるのが興味深い。