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汚れた手をした無実の人々のoekojuのレビュー・感想・評価

汚れた手をした無実の人々(1975年製作の映画)
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みんながみんな各々真面目くさった顔をしておバカなことになっている

ある日凧上げをしていたら誤って知らない家の庭に落としてしまったんだ。
探しに敷地に入ってみるとなんとその凧は真っ裸で日光浴していた美人マダムのお尻の上に不時着していたんだよ!(嘘じゃないよ!)

糸を手繰り寄せればいい、よしんば本体を取りに行くとしても端をつかめばいいじゃない
しかしこの男はお尻の裂け目ど真ん中から凧を拾い上げる
あわよくばその深淵に指を迷い込ませる気満々なのである

さいこうのまくあけ!!

ええええの連続
どんでん返されすぎて感覚がマヒして何も起こってない気さえする

いや実際なんやかんやあるが結局のところあんまり変化はない

旦那の魂の叫び
「嘘だったのかぁ〜」
がこの世で1番おもしろい
ネトラレからのインポ回復でギラついてたのに
しおたれて脂汗流して、もう全身が失望で蒸されちゃってるの体

偽アランドロンといった風体の小説家もよい
銃を突きつけた旦那に
「こいつは泣きながらわびてたんだよぉ〜」
とか言われて逆にマウントとられてるあたり才能感じる

当てにならない浮気な翼を持つ女も修羅場で空気になっちゃう弁護士もボテボテの刑事ふたりももうてんやわんやのキリキリマイのちょうきゅうめいのちょうすけ

でこの映画一体全体なんなんだ?

メモ
・シャブロルはキャストや演技面で四苦八苦してあんまりよく思ってないらしいがむしろそこが奏功している気もする
・プロットだけ追えばタイトル通り
・シネマテークシャブロル計8本目にして爆弾放り込んできた
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