Lila

母が教えてくれたことのLilaのレビュー・感想・評価

母が教えてくれたこと(2016年製作の映画)
3.8
Netflix徘徊中の出会い。ジェシー・プレモンズの演技が大好きなので、目に留まりました。この映画は彼だから形になってます。フラストレーションの表現が絶妙でした。

とにかく初っ端のオープニングのシーンが強烈で、ユーモアも強めで、サタデーナイトライブ出身監督のカラーを出しまくってる気がします。掴みは申し分なし。

全員の演技と演出が自然で割と好みです。淡々と抑揚なく進んでいきますが、人と過ごす時ってこういう他愛もない時間だなあって思ったりします。

お母さんが裸で倒れて恥ずかしいと思う気持ち、お父さんが何とか歩み寄ろうとして「話し合おう」って言った時に「ゲイである事は話し合う事じゃない」って言い返すセリフ、ところどころに散りばめられたストレートなハッとする発言が好きでした。

エンディングのラストシーンはお見事です。

何度もリピートされるTrainの曲がなんとも言えないですね。Drops of Jupiterはガンで亡くなった母に向けて書かれた歌で、当時の大ヒット曲。ラジオでもテレビでも永遠に流れてたもんです。

邦題が微妙で台無しにしてますが、この英語タイトルをどう訳せばいいのか悩みますね。「他人事のように感じる出来事」って意味だと捉えてます。
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