クライム映画を期待していると、なんというか、シェフも素材もロケーションも良いのに随分薄味な懐石料理をいただいた、という感じを受ける。反戦ソングとして有名なCCRの♪「Fortunate son」が、ここー？ってとこで流れるのよ。
ただ、この違和感の出処をよくよく考えると、この映画もっと社会的メッセージの強い作品だったのかもしれないと思い至った。最初と最後に何故か強調される名曲「カントリーロード」♪。古き良きアメリカを歌ったカントリーソング。
2017年の情勢を振り返ってみても、失って来たものが大きすぎる大国の意地みたいなものを、実は切れ者の労働者階級層がカウンターを喰らわす様子と重ねたのかなぁと。アダム・ドライバーの不思議なリラックス感はそういうところから来てたのなら納得。
