MikiMickle

パンデミック・サイトのMikiMickleのレビュー・感想・評価

パンデミック・サイト(2014年製作の映画)
2.9
大晦日。女子大生のサムは、レッドルームという巨大SNSで彼氏に別れを告げられ、その衝動でアプリをアンインストールする。

傷心のサムは、友人らと年越しパーティーをすが、別れた事は、レッドルームによってすでに皆に広まっている。プライバシーもなにも無い。
そんな中、突然、若者たちが暴動を起こすというニュースが流れる。テレビでは「誰も中に入れないように」と。
そして、パーティーをしていた家でも襲撃が。まるでゾンビのような人々が襲ってくる。世の中がパニックに…
襲撃を食い止めるために窓を塞ぎ閉じこめられた5人は、それぞれにネットを介して情報を集めていくのだが、一人一人、鼻血を出して恐怖の幻覚を見るようになっていく…


SNS絡みなのでそれ系だとは思うが、どう言った感染ルートなのかわからないまま話が進むので、なかなか面白い。
感染に気づく人、隠す人、兆候を見抜く人…
血液感染なのか、空気感染なのか、ゾンビなのか、それが全くわからない密室の人々の心理状態もなかなか面白い。 幻覚部分も嫌いじゃない。

その第1番目の面白さのあとに、第2の盛り上がりがある♪いかに感染を防ぐのかという方法。
ぶっちゃけ無理やりな流れなのだけど(笑)、それは目をつむるとして、
これがまたなかなか面白く、緊迫感と切羽詰まった感があり。そしてスプラッターがきたぜ‼とテンションあがる♪ グロさは大した事はないが、状況的にある意味グロい ドリドリ〜♪グリグリ〜♪

感染ものがあまりに溢れてしまっているこのご時世。(ゾンビものではなくても)ゾンビラバーとしてはもちろん嬉しくもあるが、作り手としてはいかに他と違うものを作ろうと必死だろう。
そういった面で、真新しいとは言えないが、それなりに独自性があり、尚且つ、感染者の襲撃に重みを置かずに、サスペンス要素とスプラッターを織り交ぜるという面白みのある作品だったと思う。暇つぶしには良い

なんでもかんでもSNSに投稿するこの時代。欧米は特に。リアルタイムで個人の情報が自分発信でなくても拡散していくものもちろん怖いけど、依存性というものは恐ろしいなと…
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