映画の味方あっつマン

君の膵臓をたべたいの映画の味方あっつマンのレビュー・感想・評価

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)
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高校時代の“僕”は、膵臓の病を抱える山内桜良の闘病日記を読んだことをきっかけに、「死ぬまでにしたいこと」に付き合うことになる。12年後、彼女の言葉をきっかけに母校の教師となった“僕”は、教え子と会話をしていた際に、彼女と過ごした数か月を思い出す——。

原作の小説はチェック済みだったので、内容を知った上で、映画を観た。

内容はよくある「好きな娘との闘病生活」物だが、何と言っても、このタイトル「君の膵臓をたべたい」は衝撃的だ。小説を購入したのも、まずタイトルのインパクトに惹かれたからだった。

映画の高校時代の“僕”がイケメン過ぎたので、地味と言われても説得力がなかった。気になったのはそのくらいで、概ね良かった。とはいえ、原作も「君の膵臓をたべたい」のタイトルの伏線以外は特別好きなわけではないので、映画も途中は消化戦だった(※そこまで好きだったら映画館で観ていた)。

タイトルの伏線回収は、原作小説でも映画でも、一見の価値はある。見る前と見た後で、ここまで印象の変わるタイトルは、そんなに無いだろう。ホラーかと思える言葉から、最高の愛の言葉になるんだから。