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君の膵臓をたべたいのiiparaのレビュー・感想・評価

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)
4.5
タイトルの意味深いわ〜だし、このタイトルをものすごくうまく、映画の肝にしている。日本アカデミー賞優秀作品5作の中に選ばれただけはある。

主役の二人も爽やか。最初は、やっぱり広瀬すずちゃんとか、山崎賢人くんとか、もっとメジャーな人たちが演じても良かったのではないかと思って観たけど、最後にはやっぱりこの二人だから良かったんだと思えた。

「ラブレター」も、「一週間フレンズ」もそうだけど、青春映画の図書館オチには、ハズレはないわ。原作とは違うみたいだけど、さすがわざわざ映画にしたってことをよくわかって作ってらっしゃる。

本当に、目の前にある今を大切に生きなきゃって思えたし、生きるっていうのは、生存しているってことだけじゃなくて、人の心に刻まれる生き方をするってことだというのも、教えられた。

「お門違いだけど、もう泣いてもいいですか」ってとこが、1番泣けた。

悲しい結末なのに、とても爽やかな気持ちになる映画。まるで、主人公の桜良みたいだ。早逝するのに、悲しみよりも、爽やかな気分を与えてくれる。そんな彼女の生き方が、映画そのものに、優しく反映され、決して散らない満開の桜を、いつまでも、私たちに見せてくれる。これから、桜を見る度に思い出しそうな作品。
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