シネフィル母ちゃん

真夏の素肌のシネフィル母ちゃんのレビュー・感想・評価

真夏の素肌(2014年製作の映画)
4.6
ロシアの田舎町で起きた、ひと夏の甘酸っぱくてほろ苦い思い出を描いた作品。


主人公はサーシャとオーリャの17歳の女の子たち。
オーリャは親友を引き連れて実の父親に会いに港町まで来たんだけど、家の前で怖気づいてしまう。
それを見かねた親友サーシャがとっさにオーリャの名前を名乗り、親友と入れ替わって娘になりすます。
オーリャは自分に成りすましてくれたサーシャに感謝するんだけど、このサーシャがとにかく小悪魔。
サーシャも父親がいないから、パパ娘ごっこをしていくうちに、本当にパパを好きになってしまう。
自分が美人なのがわかってるサーシャは、オーリャの父親と仲良くしながらも他の男の子と遊びまくる。
そしてその時の脱ぎっぷりが半端ない!
これ、設定が17歳だし演じる子もそのくらいの年齢だと思うんだけど大丈夫なのだろうか。
めちゃめちゃおっぱいもお尻も出てるし、ぼかしはあるけどアンダーヘアも出してるし、もちろんセックスシーンもある。
こんな可愛い子をこんなにも脱がせるとはまさにおそロシア……。
でもね、サーシャがあまりにも完璧な外見なので全然エロくない!
スタイルも顔も2000点!
もはや芸術品!!
すばらしーい!!!Спасибо!!


オーリャはそんなサーシャが自分の父親とどんどん仲良くなってることに疎外感を感じて嫉妬しまくる。
オーリャはすごく可哀想な立場だけど、でもサーシャのあの外見なら仕方ない。
それに、そもそも自分のせいでこうなったわけだし。

この作品、サーシャとオーリャのどちらに感情移入するかで映画の感想が変わってくるかと。
私はサーシャに恋をしてしまったので、サーシャが泣いた時はわたしも悲しくなったし、もはやサーシャ応援団になってた。


ロシア映画なので、ただのお洒落な青春映画ではないのも良いところ。
父親はクズだし、謎を残すシーンも多々。
フランス映画や北欧映画やアメリカ映画にはない独特な感じがいいね!

ラストは、甘酸っぱさとほろ苦さが混ざってるのにそれをあえてクールにまとめる感じがツボだった!!!!
嘘はやっぱり良くない!
でもその嘘で2人は成長したと思う!
私は2人を抱きしめたい!


それにしても夏のロシアって素敵だなぁ。