リトルからブラックへ
シャロンの少年期から成人期までを描く
マイアミの貧困地域、麻薬中毒の母、学校ではいじめられるシャロン。その姿を観ているのは辛い。
そんな彼を救う麻薬の売人のフアンの存在は頼もしい。助けたのはただの気まぐれかもしれないが、彼の存在に救われる。
そして、唯一の友達で初恋の相手ケヴィン。脅されシャロンを殴ってしまい、そのせいでシャロンは一線を超えてしまうのだが、ケヴィンの行動も分からなくはない。
10年後のシャロンは同一人物とは思えない姿でどちら様？になるが、母を施設に入れ会いに行き、下っ端の売人を気遣ったりする優しさ。そして、久々に再会するケヴィンに胸をときめかせる様子は間違いなくシャロン。
月明かりに照らされた黒人はブルー…
静かな海辺の月明かりの下、シャロンとケヴィンの姿を思い出す。
二人はなんとも言えないブルーに染まっていた。とても素敵なブルーだった。
特に大きな展開があるわけではないのだけど、後からじわじわ染み込んでくる…そんな作品🌚。
