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悪魔の呪い/悪魔の夜のtransfilmのレビュー・感想・評価

悪魔の呪い/悪魔の夜(1957年製作の映画)
4.1
#今週は、待ちに待った13日の金曜日。
#自分以外誰も待ってないと思うけど、最近ホラー映画鑑賞がなまってたので、今週はホラーウィークにします!

ジャック・ターナー監督のホラー映画。
1957年のモノクロ作品。
悪魔信仰と、呪いを題材にしたホラー。映画の舞台はイギリスで、ストーンヘンジが出てきます。ストーンヘンジに刻まれている古代ルーン文字には魔力があり、ルーン文字によって悪魔の呪いをかけられるのだという。そんなホラー映画です。
(実際のストーンヘンジにそんな文字が書かれてるかどうかは知らないです)

この時代のホラー映画なので、今みたいにびっくりさせるようなホラーではなく、個人的には「ローズマリーの赤ちゃん」や「夢の中の恐怖」みたいに、一人でミッドナイトに観るにはちょうどいい感じのホラー。悪魔はしっかりでてくるけど、特撮映画ならではの手作り悪魔なので、全然怖くない。
そういうB級っぽさもミッドナイトに観る映画としてはちょうど良いと感じられれば、この映画は満足いく作品なのではないかなと思う。

どういうホラー映画が好きかは人によるけど、自分としては
この映画みたいに悪魔、悪魔信仰を題材にしたホラーが一番好き。悪魔ホラーの一番好きなところは、悪魔が人間の悪い面を見透かしていて、それをひた隠しにする人間をおちょくるところ。
そのおちょくりかたが上手い映画、怖さだけじゃなくブラックユーモアも感じれる感じれるような映画が個人的にはツボで、大好きになります。
あと、ものすごく古い、悪魔の肖像画とかを観るのも結構好きだったりする。悪魔信仰というわけではないけど、なんか謎めいていて惹かれるものがある。

この映画、昔の映画だからか、悪魔信仰の団体とかはすごくなまぬるく描かれてて、そんなに悪魔信仰の雰囲気がでていなかったと思う。代わりに良かったのは、ハリントン教授の葬式シーンとかかな。なんか、こういう古風なお葬式は好きです。

お葬式シーンに限らず、映画自体がとても古風(実際に古い)
前に他のホラー映画のレビューでも書いたことあるけど、古めかしさ+オカルトホラー は絶妙な組み合わせだと思っていて、この映画でもその絶妙さが味わえました。

古い映画が大丈夫な人、怪しい映画が好きな方にはお勧め映画です! この映画、日本版は売ってないんですけど、海外版が安く買えます。(日本語字幕ついてます)
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