サクラダリセット後編。
能力者が住む街、サクラダ。
時間を巻き戻す能力リセットを
もつ春崎美空（ハルキミソラ）。
全てを記憶する能力者浅井ケイ。
二人のコンビが学校の仲間たちと、町の存続に関わる管理局のラスボス浦地（及川光博）の陰謀に挑む。
良かったです！たのしい
前編からどこか穏やかな空気感と、普通の都市とは少し異なる異世界感を漂わせることは巧みだったのですが、いよいよ伏線回収の頭脳戦が展開していきそこの見応えも十分です。
なにより今回は平結奈さんが見事。声の出し方からして魔性の女感がありますし、身振り手振りの少女漫画チックさが昭和的世界観とうまくマッチしてます（昭和的…としょっちゅう使っちゃいますが、自分でも何をもってそう感じるのかよくわかってません笑。ガロの『学生街の喫茶店』の雰囲気を感じた時に使ってます…へ？）
彼女の残酷で大掛かりなトリックがひとつ今回の見せ場になっています。そのトリックや信念自体が青春の哀しみにつながっていてとてもグッときました。
そして、今回の『面白い！』は能力者を管理する管理局のボス及川光博さん。
ヘラヘラと身をよじらせて笑い、飄々としながらも腹の内は能力者の世界に憎しみを抱えるキャラクターがデフォルメされててとても面白い。原作ではもっと冷静沈着のキャラだけど、彼はどうもピエロみたい。他の役者さんが落ち着き払ったキャラばかりなので、映画全体のルックを考えて突飛な明るさを演じてみせたのでしょうか。いい塩梅でしたほんとに！
一箇所気が狂ったように下手くそなシーンがありますが、観てれば気づくと思うので潔く目を背けましょう。酔います笑。
他に脇を固めた伊藤健太郎さんもいい！黒島結菜さんはもちろんいい！大好き！
邦画SFって予算が大変なんだろうけど、違和感なく楽しめた！おススメです！
