キスさえ未経験というイケてない17歳の高校生ネイディーンは、妄想だけが空まわりし、教師のブルーナーや情緒不安定な母親を困らせてばかりいた。唯一の親友であるクリスタが、人気者の兄ダリアンと恋に落ち、疎外感を感じたネイディーンは、とんでもない行動に出てしまう——。
14歳の若さでアカデミー助演女優賞にノミネートされた、ヘイリー・スタインフェルドが主演。本作のネイディーン役では、ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされている。
ダサい扱いの役を可愛い女優やイケメン俳優が演じていて、感情移入できないことがあるが、本作はまったく問題なく感情移入できる。スタインフェルド自身はとんでもなく美人なのに、映画の中では驚くほどダサい。トイレでオレンジ色の液体を吐きながら「最悪だわ。こんな自分と一生つきあうの」と言う姿の説得力が凄い。
そして、そんな彼女のダサさや痛々しさが一周して、なんだか可愛く見えてくるから不思議だ。
ヘイリー・スタインフェルドは、これからも要チェック。