おーき

シティ・オブ・ゴッド:10年後のおーきのレビュー・感想・評価

4.0
・「シティオブゴッド」に出演した面々へのインタビューが中心の作品
・「シティオブゴッド」はファヴェーラ出身の方々が出演者だったということもあり、出演後の人生は十人十色で生々しく実情と理想のギャップ等含めて生きる彼らの言葉にはぐっとくるものがある。
・「シティオブゴッド」の作品自体は60年代-80年代を描いた作品ではあるが、貧困など2010年代でも続いている問題であるんだなと再認識させられる。
・本作品では地域/人種/女性の社会的立場に対して言及する場面が多々見られた。本作品が上映された後には女性大統領としてジルマ・ルセフが就任するなど時代の変化はありつつも、最近のブラジル情勢を見る限りそれらの問題や貧困など諸々の問題は今も解決しておらず、「シティオブゴッド」や本作品で節々に見える出演者のわだかまりは今も解決していないのだろうと思う。
・作品の中では邪悪な表情が際立っていた「リトル・ダイス」「リトル・ゼ」を演じた彼らのプライベートな優しい一面が観れて嬉しかった。
・世界で大ヒットした「シティオブゴッド」への出演はファヴェーラ出身の彼らにとって華やかで夢のような世界に触れる機会となってしまい、理想と現実の狭間で揺れ動いた10年だったんだろうとも思う。
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