GaPTooth

この手紙を読むときはのGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

この手紙を読むときは(1953年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

原題:Quand TLCLiras Cette Lettre

テレーズ。修道院で生活してはいるが、まだ盛式誓願を立てていないから正式には未だ修道女ではないってことを最初にサラッと描かれとる。コレが物語全体を貫く鍵だな。

テレーズが未だ修道女ではないから妹を助けるために俗世の生活にすんなり戻ることができた。
ただ聖母マリアへの信仰ゆえに「聖書」に反することはできないって縛りがあるからややこしくなるのも当然。心のままに生きることはできん。
できんから自分の心を圧し殺すために祈りつつ自らの体に苦行を与えて戒めてたよね(タンスに左手を挟む描写で分からせる辺りが上手い)

あんなクズ野郎だけど本音では愛していたんだろうな。奴の最期は天罰か。
奴の最期を知ったテレーズが神に対する畏敬と畏怖の念を抱いたんだろうことはあの横顔が物語っていたね。

盛式誓願を立てて正式に修道女となったテレーズ(教会内で祈ってたからそう分かる)。
修道院で妹の俗世での幸せと奴の魂の救済を祈って過ごすんだろう。

※登場する人々の言動は「聖書」に照らしてみれば不可解でもなんでもない。「聖書」に関する知識が無ければ訳が分からんだろうけど。
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