このレビューはネタバレを含みます
ネタバレ
パーソナルブラックボックスをオープンに!
そもそも言い出しっぺがばれちゃまずい秘密を抱えているのにこんな提案を切り出すわけがない・・・なんて言い方は野暮というものだろう。
現代におけるパーソナルブラックボックスである携帯電話をメインテーマとしたシナリオと映像はそこそこ成功していた印象。
これはしゃべくり民族国家イタリアだからこそ成立したのかもしれないが、負けず劣らずのしゃべくりイメージのあるフランスでも成立しえたかもしれない。後は韓国も中国も、・・・要はどこの国でもその国民性の有様に従って展開は考えられるわけだ。
日本人同士だと相当ジトッとなりそうだね。
それはさておき映画では各自の秘め事が親友たちの面前で露わになり、数組の夫婦の関係性や友人関係が破綻して当然の事態になったにもかかわらず、何事もなかったかのようにそれぞれの関係性は維持されていくであろうという匂わせでエンド。
全ての恥部や秘密が公然と露わになったら、知った側もそれを受容し許すというかなかったことにしないとやっていけないということか。確かにそうするしかなさそうだね。
目の付け所のユニークさは間違いなく感じられた。
3.1の三ツ星
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