ムチコ

少女暴行事件 赤い靴のムチコのレビュー・感想・評価

少女暴行事件 赤い靴(1983年製作の映画)
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すばらしかった。

聖子ちゃんカット、行きつけのサテン、ハコ乗り、白いサマーニット、パイプベッド、天井の低いディスコ、インベーダーゲーム、この頃にリアルのハイティーンだったらこんな景色を見てたかしらと想像する1983年の全部があった(中卒で働く子が珍しくなかったんだね。佐井のパン)。女の子たちの80年代っぽい舌足らずな声の出し方にくらくらする。

「古河の火野正平」「生まれ育った町で暮らすのが一番イマい」「あこがれてんです」「バイビーです!」など名言も続出。

70分にギュンギュン詰め込んで徐々に濃くなる終わりの気配(車/バイクと船の対比)。あとのほうのディスコで青い光に照らされる2人の表情、そのあとゲーセンで青い光に照らされるのは1人だけで、そこで行き先が暗示される。そのときの顔も、海岸で投げ出された姿も、本当に美しかった。赤い靴はきゅっと揃えられていた。
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