このレビューはネタバレを含みます
村上虹郎と綾野剛の二人がガッツリ共演してる作品で、これは観なければと思って鑑賞。
剣道一筋だった綾野剛演じる主人公が、あることがきっかけで剣道の道を捨てることになって自暴自棄になるんだけど、虹郎演じる高校生の羽田が現れたことによって、主人公は徐々に自身の過去のトラウマと向き合うことになるという話。
ストーリーとしては正直いまいちで、現実離れした侍みたいな主人公だったり、所々台詞が聴き取りづらかったり、映画自体が少し長く感じたりしたんだけど、それでも予告にもある雨の中の綾野剛と虹郎の殺陣シーンは本当によかった。とにかくカッコよかったし、二人ともまさに全身全霊で迫力が凄くて、この二人のシーンが観れただけでも個人的にはとても満足だった。
虹郎もこの映画ではまだ初々しさが残ってたけど、それでもやっぱり彼の演技は魅力的で、心掴んで離さないものがあった。自分は村上虹郎と言う俳優が大好きだと改めて思う。
あと綾野剛の演技もやばくて、これから殺されちゃうんじゃないかってくらい鋭い目線とか、表情の一つ一つに釘付けになって目が離せなかった。流石としか言いようがない。
二人とも間違いなく映画界に絶対必要な役者さんだと思う。
主演二人の演技はもちろん、脇を固める豪華な俳優陣も全員良くて、熱量が画面から伝わってきたみたいだった。
ラップに明け暮れて、歌詞を作ることが一番楽しいと言ってた羽田が、実は剣道の才能があって、最初は無理矢理やらされた剣道に、彼自身も次第に魅せられていく様がよかった。
そして最後、雨の中ではなく道場での二人の剣道シーンもよかった。終わり方凄く好き。
己と向き合い、相手を尊重して闘う剣道ってとてもかっこいいな。
