「落下の解剖学」にハマってインタビューを観ていた際、監督が興味を持ったと話していた事件のドキュメンタリーがあったので観てみました。昔メディアが大騒ぎしてたな?ぐらいの記憶しかなかったので、改めて色々知りました。(マット・デイモンの「スティルウォーター」の原案もこの事件らしいです)
これもまた、「典型的可愛い白人アメリカ人の女の子」が異国イタリアで事件を起こす、っていうキャッチーさだけで、メディアが加熱した悲劇で、イタリア側の杜撰な操作の相まって、相乗効果的にどんどん悪い方向へいくのが恐怖です。被害者も被害者の家族も全く報われず、ずっと苦しめられます。
本人はもちろん、出会ったばかりの彼氏も人生が狂い、家族も2度と同じ生活には戻れません。冤罪でまさかの4年間もイタリアの刑務所で過ごします。気が狂いそうです。
その後、いろんなSpotifyのPodcastやニュースインタビューや過去映像などを見ましたが、とにかくアマンダは弁が立ちますね。特にJoe Roganとのインタビューでの言語能力の高さには圧倒されました。
https://open.spotify.com/episode/5N3DTJENpGqbRDFYalntkT?si=Aw1s_9RwTCW_uNX_0ZHNGA
結局、疑惑を100%払拭できない運命。冤罪であるなら、取り戻せない20代人生の時間とアイデンティティの喪失は計り知れません。もし犯人とするなら、この一連がサイコパスのショーになってしまいますので、冤罪であった前提で全て観ました。さすがに真犯人の証拠は揃い切ってるようにも思います。
こんな事があっていいのでしょうか…
なお、ドキュメンタリー自体は、インタビューと過去映像を淡々と繋げ合わせてる形なので、可もなく不可もなしといったところです。ちょっと退屈感はあります。
ただ、アマンダの服がサーモンピンクのヨレヨレシャツで、若干艶かしい感じが気持ち悪かったです。後日談によると服は適当に決まったらしいですが、何となく当時植え付けられたイメージのままにさせられたかなーとか勘ぐっちゃいました。