ももんがぁ

2085年、恋愛消滅。のももんがぁのレビュー・感想・評価

2085年、恋愛消滅。(2016年製作の映画)
3.4
往々にしてポンコツ、、、だが、それが良い!

生産性を求めるあまり恋愛と言う感情が欠如した2085年の近未来日本。
そんな世の中に危機感を抱いた政府は若者が恋愛感情を取り戻し結婚率を上げるために恋愛教育を取り入れたぞ!
そして全国恋愛テスト不合格者を集めた恋愛合宿が始まろうとしていたのだが、、、


全国の優秀な人材は日本の経済を回すエリートとして働き、そうで無い落ちこぼれ組は子供を産むために恋愛を叩き込まれるディストピアと化した日本。
そんな近未来でブルーロックみたいな恋愛監獄なる合宿で無理やり恋愛感情を植え付けられるんだけどね、

序盤からP地区っていう無法地帯に足を踏み入れたら生命の保証はしません。とかちょいちょい不穏な空気も挟んできて、いやはやなかなか一筋縄では行かない物語にただの恋愛映画として見たら確実に大火傷を負うやつ。

というのも今作はあの『あるひもりのなか』『つぼみ斬魔剣』の荒木監督作なんで、まず普通の恋愛映画なワケあるかい。思って見ていたんですが、今回もアクセル全開にぶっ飛んでますね。はい。

序盤からいきなり十手の高校選手権とか、どこの銭形平次か!なりましたし、主人公と家族が住む家?部屋?がね、
なんかどっかで見たことあるなぁ〜思ったらカラオケボックスで笑いました。

あとお目付け役の先輩達が揃いも揃ってブサイクな上にポンコツなアドバイスしかくれないやん。思っていたらまさかそんな真実があるとは泣いてしまうよね、( ;∀;)

コレが謎の世界観と荒唐無稽なCGがカオスを生み出すまさに荒木監督マジックというやつか、しみじみ

んで最初は好きってなんやねん?とか、恋なんて非生産やろ。とか、若者達はこぞってみんな人を好きになる感情を持ち合わせていないっていう人類なんですがね、

恋や愛とは人間が持つ本能とでも言いましょうか、その本能である感情を少しづつ芽生えさていく様を素晴らしく丁寧に描いておるんですな。

出会いこそ険悪だった主人公とヒロインが徐々に恋を知ってお互いにこの感情って、、、?なるのも束の間、4角関係に発展してラストでは政府の思惑やP地区も絡んでくる中、2人は愛を貫けるのか?

うん。あんまし恋愛映画とか見ないけどもこういう前向きで初々しい感じのんは僕も好きだなぁ

まぁ恋愛とかしたこと大してないし、リアルで主人公達レベルで好きとかの感情を失っているんで、こうして映画とかで可愛い子ちゃん達見て人を好きになる感情を絶やさないようにしているからね!

とりあえず来たる2085年のために十手練習しとこうと思うわぁ
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