東京国際映画祭で鑑賞。
フランスで実際に起こった労働争議を基にした戯曲の映画化。
舞台版に続いてオッタヴィア・ピッコロが主演を務める。
【 イタリアのとある繊維工場がフランス企業に買収された。新経営者は工員の代表委員会にある提案をする。7分間の休憩時間短縮を条件に雇用契約継続に応じると言うのだ。それは奇妙だが容易いことに思えた。メンバーが次々と賛成を表明する中、ただ一人反対意見を述べる者がいた・・・】
『12人の怒れる男』を連想させる作品だが、こちらはもっと心を揺さぶられるというか身につまされるというか、ちょっと他人事とは思えなかった。
こんなにのめり込んで観た映画も珍しいかな。
余計な前情報を入れないで観て欲しいのでこれ以上は書かないが、その代わりフランスの実話の方の顛末を。
ピッコロさんのインタビューによると、「工員たちは自分達で工場を経営しようとしたが銀行の融資が受けられず、工場は閉鎖された」そうです。
海外版のDVDが購入可能。