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立ち去った女のsnatchのレビュー・感想・評価

立ち去った女(2016年製作の映画)
3.6
これは、イライラしている時に観てはいけません。魚釣りしているみたい。何かが起きるのをじっと待っている…
のんびり時間なんか気にしない休日に観ましょう〰︎優しくしてくれる瞬間が何度もありました。しかし228分‼︎ほんとうに申し訳ない…途中3回LINEを確認してしまった🙇‍♀️しかし支障なく…映画は続いていく…この監督さんの作品では短い方だそうです😳監督が脚本書いて編集しています。

ごちゃごちゃ原色豊かなフィリピンをモノクロに落とし込んでいて、黒い闇と白い気持ちがくっきり。美しいショットがザクザク🤩
音響は自然音のみ。🐸や🦗の声がやかまし。時々日本の地方にも見えてくる。

人生を滅茶苦茶にされた主人公の中年女性ホラシア。劇的な展開になっていくのかと思いきや、ホラシアが関わっていくのは、社会の片隅に追いやられた人たち。この交流が嘘みたいに優しい。彼らにとって寄り添ってくれるホラシアは忘れられない人となる。時々黒澤明の「どん底」の人たちを思い出す。
罪を犯す前に自分を真っ白に戻したかったのかな…
何度も心地好い睡魔に襲われて、アルフォンソ・キュアロンのモノクロ映画「ROMA/ローマ」も思い出しました🤩

固定カメラでアップはなく1シーン長くゆっくりゆっくり進む、特にアヒルのゆで卵売っている親父とのやり取りは、一体何回見たんだ‼︎😵‍💫
背景は1997年の設定ですが現在にも続くであろうフィリピンの社会問題を真正面から捉え、キリスト教の下では生きづらいゲイの彼や、貧富の差も見ました。でもホラシアさん、キレると恐い😱
取り調べ室の演出シーンは、あの人、脱皮した、カッコよかった🥲

改めて感想、
フィリピンには暗く深刻な人もいるんだ!国民全員明るくて陽気なのかと😶
あとホントに世界には、いろんな監督がいるもんだ🤗
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