今日も喉が痛い

サファリの今日も喉が痛いのレビュー・感想・評価

サファリ(2016年製作の映画)
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数年前、ジビエ料理人が山に自ら罠を仕掛けて生捕りし、動物に最大限の敬意と配慮をして殺し血抜き、解体して料理を出すというドキュメンタリーを思い出した。
日本には「いただきます」という言葉があるけど命を頂くとはどういう事なのかを教示してくるとてもいい番組だったが、それに比べてここの白人共ときたら、んもー!

小声と静けさが多い映画でウトウトしてたらドォォーン!!という銃声に「うわぁ!」とビックリしてまた小声と静けさに包まれウトウトしてらドォォーン!!と2回もビックリして起こされた時点で、なんやお前ら!とトロフィーハンティングに腹立ちましたけど、ハンティングと解体、豪邸とトタン屋根、剥製と頭骨、酒を飲む白人とバリバリ食べる黒人、雄弁に語る白人と黙す黒人。これは結局のところ善と悪…いや少し違う気がするな、所有者と奴隷、上と下、力の構造は何も変わっていない事が分かる。
そしてその白人の語る言葉は「年老いてかわいそうだからこれは救済」だとか「繁殖の助けになるし繁栄させてるから自然界には良いことだ」とか薄っぺらい正当性を聞かされるんだが、お前相模原事件の犯人の思想と変わらないんじゃないか、それ。ほいで最終的に死とは何か命とは何かと語り「やりたいことはやる」「人類はいらない」とかまた薄っぺらい結論を出して、じゃあお前から死ねよとしか思わなかったんだが、絶対にこいつらは死なない。いざとなったら殺す方だから。

でも、僕だって肉食べますし皮製品も持ってるでしょうし、そう考えると広い意味で実はガッツリ加担してるんじゃないかとか思わなくもないですけどね。そんなに俺も変わらないんじゃないかみたいなさ。悔しいけど。

それでもやっぱりムカつくのでこれ見たらちょっとスッキリするよ!
https://m.youtube.com/watch?v=VBa4D9D6Gng